5月号 特集『働くまでのハードル』発売予告
(文・副編集長 石崎)
いつもひきこもり新聞を応援してくださり誠にありがとうございます。
無事、5月号を完成させることが出来ました。これも応援・協力してくださったみなさまのおかげです。5月1日発送開始(一週間以内に到着)となります。
今回は、当事者発信の原点に戻り、トップ記事を当事者手記にしました。また、文字を大きくし、朝日新聞と同じフォントにしましたので、よりいっそう読みやすくなったかと思います。どうぞお手にとってご確認下さい。
また、サポート会員も募集しております。今までは定期購読がなく、毎回購入するのが大変だったのですが、こちらのサポート会員は定期購読も含まれております。詳細はこちらをご確認下さい。
目次
特集「働くまでのハードル」
働き方改革が叫ばれている昨今、一般紙が「働き方」を特集するならば、ひきこもり新聞はその前の「働くまでに立ちはだかるハードル」を特集せねばならないと思いました。ひきこもり系にとって、例え外に出る事ができたとしても、働くことに目に見えない困難を抱えていたりします。それは多くの場合、その立場にいない人にはわかりにくいことです。ではどんなハードルがあるのか?それを今回沢山詰め込みましたので、ぜひ本紙をお読み下さい。
1面. 【当事者手記】働くまでのハードル 働けない心理
喜久井さんからこの原稿をもらった時から、今回の特集のテーマが浮かびました。これほど「働けない」感覚を詳細に描いた手記は読んだことなく、ぜひ沢山の人に読んでもらいたいと思ったのです。
労働は個人のあり方を、時にないがしろにしますが、それに耐えられるのは個人と社会との関係が生育段階でしっかりと出来上がっていることが前提になっているのではないでしょうか。難解な部分もございますが、とても濃い内容の手記なので、ぜひじっくり読んで頂きたいと思います。
2面. 働くまでのハードル
上.それぞれの声
「ひきこもりフューチャーセッション・庵 iori」において「それぞれの働くまでのハードルはなんですか?」というお題で、意見を出して頂きました。きっと一つは共感する意見があると思います。またハードルを下げるための実践的なアイデアも収録されています。
下. 【当事者手記】「面接」~志望動機と引きずった痛み~
MHさんの当事者手記です。志望動機がない場合、面接官に何を話したらいいのでしょう?また横暴な面接官が居た場合、その事自体が後程まで続く痛みにもなります。
3面.【当事者手記】働いて”から”のハードル
~空白期間とイジメの傷あと~
10年ひきこもり、そこから働くこともハードルですが、例え働き始めても、パワハラ、イジメが蔓延するブラックな職場に行き着きやすく、困難は続きます。
それでも自分の道を進もうとするToshiさんの姿勢に、勇気をもらえると思います。
4面. 5面. 日本駆け込み寺代表 玄秀盛氏インタビュー
「解決できん問題はないねん」
本紙で「部屋から出た日」を連載している瀧本裕喜さんが、カウンセラーを始めるきっかけにもなった、日本駆け込み寺の代表の玄秀盛氏のインタビューです。
無手勝流の生き方をしている玄秀盛氏に、履歴書に頼らない生き方を聞いてきました。
特集ここまで
6面. この人に注目!丸山康彦さん
元当事者であり、現在はひきこもり相談業務を行っているヒューマン・スタジオ代表の丸山康彦さんにお話を伺いました。普段、よくお顔を合わせていますが、深く話したことがなかったので、とても印象深く共感できるお話が聞けて、思い出深い取材となりました。
アフリカのサバンナにいる動物のくだりは、必見です。
7面. 部屋から出た日 最終回
いよいよ最終回。7年ひきこもった瀧本さんがいかにカウンセラーになったかというエピソードを書いて頂きました。自分の中にある少ない手札でいかに勝負をかけていくか…。沢山の知恵が詰まっています。
4コマ漫画こもりん
4コマなのに暗い!というご意見を頂くこともありますが、私はこのノリが好きです!
8面. 5月・6月ひきこもり関係のイベント情報
今回も信頼できる全国の居場所情報をたくさん載せました。イベント情報収集は実はとても大変な作業なので、ご活用下さるととても報われます。