「夢は人を動かす力がある」
そう語るのは、一般社団法人ドリームマップ普及協会代表理事の佐藤恵子さんだ。ドリームマップとは、生涯を通して生きる力を向上させる教育プログラムのこと。2002年に起業家育成の目標ツールとして誕生した。
「これをやりたいと言っても、すぐに現実を考えろよと否定されてしまうと、夢は描けない。人は、自分で自分の限界を決めてしまっている。だから、ありえないこと、まだ、できてないことを、あたかもできたこととして皆で喜び合う」
ドリームマップの発表では、参加者全員で拍手をし、ドリームマップの完成を祝福する。それは、夢が実現した時の喜びを先取りするような嬉しさがある。
「自分の夢だけを書くだけでは叶いにくい。だから、お互いに応援し合う」
自分一人だけの夢ではなく、皆が共有する夢へ。ドリームマップでは、周囲から受容されることによって生じる自己肯定感の向上と、夢の実現に向けた発展的行動が期待されている。
2017年11月16日に行われたドリームマップ説明会では、ひきこもり当事者・経験者が実際にミニドリームマップを作って夢を発表し合うワークが行われた。ここでは、誰もが簡単に書き込めるミニドリームマップが使われた。
人前で夢を発表することは、恥ずかしい。しかし、どんな夢であっても、その場でしっかりと受け止めてくれる人がいると、勇気づけられる。ドリームマップは、学校や企業研修でも導入され、5歳から82歳までの人びとが体験してきた。夢は年齢によって制限されないのだ。
佐藤さん自身も苦しい時にドリームマップを描き、その後、夢を実現させた体験を持つ。「夢を描くと人は力を発揮する。誰もが夢を描いて、主体的に生きる力を手に入れてほしい」。閉塞感が漂う時代だからこそ、もう一度、自分の夢を持つことが必要なのかもしれない。
一般社団法人コンパスの代表理事である柳井さんもドリームマップに期待を寄せている一人だ。柳井さんは高卒認定試験の支援を8年間行ってきた。現在は、ひきこもりなど一般就労が難しい人のために、居場所から働く場へと繋げる段階的な仕組み作りに取り組んでいる。
柳井さんも夢を語ったことにより、人を紹介してもらったり、場所を提供してもらうことができた。自分の力だけでなく、応援してくれる人が現れることによって、夢が実現に近づくことを感じてきた。
しかし、ひきこもりの人は何をしたらいいのかすら分からない人が多い。そこで、柳井さんはドリームマップを活用して、自分自身の生き方、在り方と向き合い、それを見える形にする事で、人とのつながりの機会につながってほしいと考えている。
「何回も発表するごとに、自分の夢に対する照れがなくなり、自分から夢を語れるようになる。困難を経験した当事者だからこそ持っている「やさしさ」を具体的な形にしていくことで、次の方向性が決まって行ったらいいと思っています」
ドリームマップ体験会は、定期的に行われる予定だ。
【お知らせ】
12月24日(日)
ミニドリームマップ体験会@東京ハートを開催!
(ドリマ先生は佐藤恵子さんです)
【内容】
ワークを取り入れながら交流し、その後にミニドリーム
ミニドリマは過去の参加者の間にも、とても好評でポジテ
当日は、クリスマス・イブなので、各部ごとに交流の機会
時間の内訳(目安)
ワーク 60分
ミニドリマ 30分
交流 30分
会場は、午後1時よりオープン!
下記は時間の目安です。参加者が集まってきたらワーク→
日時 2017年12月24日(日)
会場 西早稲田 東京ハート
東京都新宿区西早稲田2丁目18-21-401
(neccoカフェの建物の4F)
午後の部① 1時~3時
午後の部② 3時~5時
午後の部③ 5時以降はまったりゆったり
参加費 500円~1000円