暴力的「ひきこもり支援」施設問題を考える会が関西テレビに送付した公開質問状を、ひきこもり新聞でも共有します。なぜなら、メディアによってひきこもりの人権侵害が繰りかえされてはならないと考えるからです。そのため、引き出し業者を好意的に取り上げるテレビ番組に対しては、番組制作に至った経緯や、ひきこもり支援に対する認識を問い、ひきこもり当事者らの人権に配慮した放送を求めていきたいと考えています。
公開質問状は、関西テレビ本社には郵送、東京支社には手渡しという形で提出されています。関西テレビには2019年10月15日までに真摯な対応をしていただくようにお願いしていくつもりです。
引き出し業者によって連れ出されたひきこもり当事者らは、親子関係を引き裂かれ、声を上げることができません。誰からも信じてもらえず、味方になってもらえない人たちが絶望に追い込まれないよう、多くの人がこの問題に関心を持つことによって、「一人ではない」というメッセージを苦しみ続ける人に届けていただけたらと思います。
2019年10月1日
関西テレビ放送株式会社代表取締役社長 福井澄郎 様
番組かんせいプロデューサー 白坂潤一 様
暴力的「ひきこもり支援」施設問題を考える会
WEB http://facebook.com/bouhikihan/
MAIL bou.hiki.mon@gmail.com
共同代表 上 田 真 人
共同代表 木村 ナオヒロ
共同代表 藤 原 秀 博
公開質問状
時下、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
私たちは、「暴力的『ひきこもり支援』施設問題を考える会」です。メンバーは、ひきこもり当事者・経験者並びに、こうした暴力的支援団体によって人生を狂わされてPTSDを抱える被害者です。
さて、貴社番組『訳あり人の駆け込み寺』で2019年7月2日に放送された、「ストーカー女から夜逃げ&風呂は月1回25歳引きこもり娘」を視聴しました。番組の中でとりあげられていた、NPO法人MIRAIの職員が長期ひきこもりをする女性を「引き出し」するプロセスは、暴力的な引き出し行為です。
また、取材手法や編集手法においても、「ひきこもり」する本人を侮辱的に扱い、暴力的・差別的な行為が行われていることも確認できました。
つきましては、当番組関係者が、今回、ひきこもりする当事者を取材するうえで、どのような点に留意して取材をしたのか、どのような基準に基づいて支援業者の適切性の判断をしたのか、また、貴社全体として、ひきこもりする人を取り上げていく際の、本人の尊厳の取り扱いについて、今後の取材・編集の姿勢や方針をお尋ねしたく、公開質問状の形をとり質問を提示し回答を要請するところです。
記
回答期限 2019年10月15日
回答の様式 文書による
回答送付先 暴力的「ひきこもり支援」施設問題を考える会
MAIL bou.hiki.mon@gmail.com
1.当会の認識・方向性
当会は、ひきこもり等の当事者を入寮型の施設に入れ、自立支援と称した人権侵害の行為を行う団体をメディアが好意的に取り上げることのないよう、活動を始めた団体です。当会では、ひきこもり当事者の権利を宣言し、メディア側には民放連や各社の放送基準に基づいた倫理観のある報道姿勢を求めていく所存です。また、こうした本人の意志を無視した強引な手法をとる施設に対しては、法規制を含めた公的な規制を求めていく予定です。
古くは、戸塚ヨットスクールが有名ですが、こうした団体は、共通して、当事者の意思にかかわらず支援を強制し、数カ月の長期にわたり自由を奪うといった形式の、名ばかりの「ひきこもり支援」を行っています。
私たちは、本人の意思に反した支援は、すべて暴力的であると考えます。また、たとえ本人の同意があったとしても、本人の了解なく自宅に突然押し掛けて説得を行うことは、正常な判断のために必用な時間を与えない点において、意思表示を強制する暴力的行為であると考えます。
そして、こうした暴力的支援団体を好意的に取り上げることは、暴力的支援団体同様、メディアも人権侵害に加担する行為です。例えば、本人の同意なく突然カメラを向けて放送することは、本人の尊厳を著しく踏みにじる行為だと考えます。
さらに、ひきこもりにカメラを向けて問題として扱うことは、全国のひきこもり当事者の存在をも否定し、不安を与える危険があります。つまり、メディアは、カメラを向けた本人のみならず、全国のひきこもりで苦しむ当事者や家族を追い詰める可能性があります。
2.2019年7月2日放送の問題点
7月2日に放送された『訳あり人の駆け込み寺』「ストーカー女から夜逃げ&風呂は月1回25歳引きこもり娘」では、NPO法人MIRAIの職員を自宅に招くこと、及び関西テレビのカメラが入ることについて、事前の了解を得ていたことが確認できませんでした。むしろ、ひきこもり当事者に事前に伝えることを両親に禁じていることから、ひきこもり本人の意思を確認していないことは明らかです。
また、当会では、7月2日の放送回では次のような点が問題だったと考えています。
・本人がおそらく裸で風呂にいるところをドア向こうとはいえ、知らない人から話しかけさ せ、風呂を中断させ、本人の風呂上がりを、身支度しないまま撮影した行為。
・本人が身なりを整えたいと自発的に希望したことを一方的な価値観を押し付けて否定した こと。
・本人の味方が居ない環境の中で、4時間にもわたる説得が行われたこと。
・平常な状態で本人が同意できる環境ではなかったにもかかわらず、撮影と引き出しが強行 されたこと。
・ひきこもりの偏見を助長させるナレーションや効果音などの演出。
したがって、暴力的「ひきこもり支援」施設問題を考える会は、7月2日の放送において暴力的支援団体と関テレによって、人権侵害及び、全国のひきこもり当事者や家族を追い詰める行為があったと考えています。
3.質問内容
そこで、関西テレビが、どのような意図で番組を制作し、問題が無いとして放送したのか、以下の質問に回答いただければと思います。
①取り上げた経緯
NPO法人MIRAIの宮本 隆太郎 代表はラーメン店(株式会社友心)経営者であり、NPO法人MIRAIも2019年1月に登記された団体です。なぜ、ひきこもりに長年かかわり実績のある専門家ではなく、設立して6カ月に過ぎないNPOを取材したのでしょうか?取材対象業者の選定経緯と、選定理由を教えてください。
②相談員の資格等の確認
相談員として登場した吉田 将史は、ひきこもりに対応するにふさわしい専門的な資格を所持していたのでしょうか?もし、そのような資格を所持していない場合、どうして関西テレビは、そうした人物を取り上げたのでしょうか?吉田が番組出演にふさわしいとご判断した選定の基準をお知らせください。
③自立支援トラブルの把握
2006年のアイメンタルスクールの寮生死亡事件後、TV番組においては、暴力的支援団体を取り上げることはありませんでした。しかし、時を経ると共に、こうした施設に対する警戒感は薄れたのか、いくつかの番組がこうした暴力的支援施設を取り上げるようになりました。2016年3月には、『ビートたけしのTVタックル』が、神奈川県のワンステップスクールの廣岡 政幸校長による、長期ひきこもりする男性にドア越しに怒号を浴びせて長時間説得を行う強引な引き出しを取り上げたため、ひきこもりの当事者グループや専門家らがBPOに審査要請をしています。その後、『訳あり人の駆け込み寺』でも2018年8月19日の放送回でワンステップスクールを取り上げていますが、どうして名だたる識者やひきこもり当時団体たちから痛切に批判された団体を使って番組を制作しようと思ったのでしょうか?番組における、全国各地にいるひきこもり当事者たちの思いの取り扱いの方向性について、お聞かせください。
また、2018年12月16日には、ワンステップスクールから10人が脱走して福祉施設に保護されていることが報じられ、2019年2月8日には、監禁状態に置かれるなど精神的苦痛を受けたとして、あけぼのばし自立研修センターを運営するクリアアンサーが提訴されています(共同通信)。ワンステップスクールやあけぼのばし同様、引き出し行為後に入寮させるMIRAIを番組で取り上げる際、こうした悪質な引き出し業者に関する報道は考慮されなかったのでしょうか?もし、報道を知りながら番組で取り上げていた場合、その理由は何かお答えください。
④料金は適正だったか
NPO法人MIRAIの料金は明らかにされていませんが、番組制作時、料金を確認し、適正な金額であると判断したうえで放送したのでしょうか?
⑤本人の同意なくカメラを向けた責任
ひきこもりは、人の視線によって傷つくことを恐れ、自分の身を守るためにひきこもっています。にもかかわず、事前の了解なくカメラを向けて全国にその映像を流すことは、ひきこもりする人が最も望まないことであり、ひきこもりする人権を侵害することです。本人の同意なくカメラを向けたことについて、関西テレビは責任を感じているのでしょうか。また、事後承諾さえあれば、ひきこもりにはカメラを向けてもいいと考え、社会的弱者に対して今後もこのような取材を容認するのでしょうか?
⑥ひきこもりの偏見を助長する演出
7月2日の放送では、「風呂場に籠城」「とても25歳の成人した女性とは思い難い」「なんとここにきて娘が気にしだしたのは、自分の見栄え」などのナレーションが入れられていました。しかし、一か月間お風呂に入っていない状態の女性が突然の訪問を受けて見栄えを気にすることは、責められるべきことではありません。本人の同意なく訪ねたMIRAIの職員と番組制作スタッフの行為の方が非難されるべきです。しかし、まるでひきこもり当事者が悪いことをしているかのようなナレーションを入れられていました。
また、2018年8月19日の放送回では、年中怒鳴られ、親の虐待を受けて来たと説明する当事者に対して、「息子のために思った父の説教を虐待と言い張る長男」「暴力を正当化して怒りをあらわにする」とナレーションが入っていました。当事者が親の虐待を伝えていたときには使われていなかった大げさな効果音が、当事者を批判するナレーションでは使用され、番組MCの長嶋一茂は「クズだよ」と言い切っていました。
番組は、ひきこもり当事者だけを悉く侮辱的で差別的なナレーションとテロップで批判しています。こうした伝え方は、ひきこもりの偏見を助長する演出が行われていたと言えるのはないでしょうか?
⑦関西テレビ放送の放送基準に違反していなかったか
2018年8月19日の放送回と2019年7月2日の放送回では、ひきこもりという境遇を理由に
家庭に侵入し、ひきこもりの生活を尊重せずに連れ出す暴力的支援団体を肯定的に取り扱いました。これは、下記の関西テレビ放送の放送基準に違反していたのではないでしょうか?
1章人権
(5)人種・性別・職業・境遇・信条などによって取り扱いを差別しない。
4章 家庭と社会
(23)家庭生活を尊重し、これを乱すような思想を肯定的に取り扱わない。
9章暴力表現
(63)暴力行為は、その目的のいかんを問わず、否定的に取り扱う。
(64)暴力行為の表現は、最小限にとどめる。
(65)殺人・拷問・暴行・私刑などの残虐な感じを与える行為、その他、精神的・肉体的苦痛を、誇大または刺激的に表現しない。
⑧ひきこもり報道の検証と見直し
『訳あり人の駆け込み寺』の放送をきっかけとして、暴力的支援団体の取り上げ方を反省し、今後TV局各社がこういった団体を二度と取り上げることが無いように、関西テレビがひきこもり報道を検証し、報道の在り方を見直す動きを作っていただくことは可能でしょうか?
4.被害者の声
(プライバシーの観点から非公開とします)
5.倫理・行動憲章に基づく回答のお願い
関西テレビ及び関西テレビグループ各社のすべての役員、社員は、公共の福祉と文化の向上そして社会正義の実現を通じて健全な民主主義の発展に寄与するために、関西テレビ倫理・行動憲章を読み、理解し、遵守することを誓っています。
また、倫理・行動憲章の「放送の使命の自覚と責任」において、次のように明記しています。
・私たちは、放送の社会的影響力の大きさを深く自覚し、良心と職業意識に基づき視聴者の信頼に応える番組を制作・放送します。
・私たちは、視聴者や市民の要望、意見や批判に対しては、謙虚に耳を傾け、誠実かつ迅速に対応します。また、視聴者とのコミュニケーションを充実させるとともに、メディアリテラシーの向上のための活動に積極的に取り組みます。
どうか、倫理・行動憲章に基づいて当会の公開質問状に回答して頂き、暴力的支援団体をTV局各社が好意的に取り上げて来た歴史に終止符を打っていただくことを切にお願い申し上げます。
関西テレビの誠実な対応によって、ひきこもりの偏見が払拭され、ひきこもりへの理解が深まることを願ってやみません。
ご多忙中のところ、大変お手数をおかけ致しますが、よろしくお願い申し上げます。
この団体は別事業でAVプロダクションやキャバクラなども経営しています。
構成メンバーは、半グレ集団です。
2014年にAV出演を拒否した女性に対して左翼系弁護士を選任して
2400万円の高額の違約金請求をしています、勧誘の過程において大いに問題が
あり、勧誘された女性はAVの仕事を理解しないままAV女優をさせられ、その後に
出演を拒否したら、2400万円の違約金請求をされた訳です。
皆さん、元ヤンですよ、いや現在もヤンキーです。
MIRAIの目的は、営利目的です。
基本的に金儲けしか考えていません、ラーメン屋に派遣させ
労働力の確保と親から金銭を強奪することです。
そして、派遣会社なども経営しており、スキルの付かない仕事をさせます。
もちろん親から金をせしめます。
三桁の数字は請求されますね、特に成人の場合は金額が異様になる。
それから、ピンミユキこと内田美幸は、入所者に対して死ねという暴言を挨拶のように
発しているそうです。
他にもこんな声が。
飯が不味いけど、美味いと言わないといけない雰囲気は宗教みたいでしたね。
思い出すとパニック障害の発作が出る
人間扱いされない
こういう声がネットで書いてありました。
事実かどうかの検証はしていませんが、関西テレビの内容を見る限り事実に相当する
と思われます。
監禁して虐待強制労働させるのは犯罪であり人身売買。賛美するメディアも異常だがこういう輩を野放しにしている警察も何をやっているんだ?
こういった団体がメディアに出るのも
視聴者ウケするからでしょう。
警視庁24時のような過激さが受けるのであったと感じました。
基本的にヤンキーが出てくるのは鉄板である印象を受けました。
僕はひきこもり当事者です。
指定医に診断を受けていますし
発言力もありませんが
ひきこもり新聞は斎藤環先生が特集された初回に購入しました。
これからも精力的に取材を重ねていって下さい。
陰ながら応援しています。
MIRAIのFAQページより
Q. 年齢制限はありますか?
Q. 性別により引き受けていただけない等はありますか?
Q. 遠方なので御社に伺う事ができないのですが・・・
Q. 料金はいくらかかりますか?
Q. いつまで引き取っていただけるのですか?
これは粗大ゴミを捨てるときの質問と、どう変わりがありますか?
非常に悪質です。自立が遠ざかります
まず、スタッフは誰一人免許や資格を持っていません
全くの素人です
やってることといえば感情に任せて怒鳴ることだけ
それでも言うことを聞かなければ殴られます
相手がまだ幼い小学生であっても殴ります
脱走は日常茶飯事。病んで自殺未遂をするまで追い詰められた子もいます
それでいて体裁だけはしっかりしていて、親御さんへの連絡の際はすごくいい顔をします
子どもが本当は何を思ってどういう風に過ごしているかなんて分かりません
本当にお子様の未来を考えるのならば、絶対に入れないべきです
金をむしり取られたあげく、子どもにとって人生の汚点ができます
恨まれることも覚悟した方がいいです